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先日の新入社員研修でゲームをした。
「なんの価値もない「石ころ」を買ってもらう方法を考える」というゲーム。
何故、こんなゲームをしたかといえば、以前ある企業で20代にして取締役まで上り詰めたセールスマンと知り合いになり「俺は石ころをいくらでも売る事が出来る」という言葉を聞いた事があったからなのです。
その言葉にはもとても真実みがあり、その言葉を時々思い出しては、なんの価値の無い石をどうやって売ることができるのか?と考えてはみるのだが、決定打に欠ける答えしか思い浮かべられなかった。
これをゲームにしてみることでもっと掘り下げたモノがみつかるかもしれないと思ったのが事の経緯。
まずは「石ころ」をテーブルの真ん中に置き、誰にいくらで売れるか?その方法を考えてみようとお題を出す。
いろいろな意見がでてきて100円や200円で売る事は出来たのだが、なかなか高価な対価を支払う意見が出てこなかった。
そのうち、スタッフの中で俺は絶対買わないと言い張る者がいたので、その彼をターゲットに売り方を考えてみることにした。
結果は、ほんの10分足らずで、なんの価値もない「石ころ」は2万円で売れた。
至ってシンプルな回答だったので、拍子抜けなのだが、その彼は広末涼子の大ファンで有ることがわかり、「広末涼子がこの石を1万円で買ってくださいとにっこりしたらどうする?」と質問をした。「2コ買います」とあっさり買っていただくことに成功。ついでにそのなんの価値のない石を大事に取っておくとの事。無事ゲームセット。(本来は自分自身が相手に売る事が大切なのだと思うのだが、この場合は想定で。)
これは彼が広末涼子の大ファンだったから出来たことなのだが、なんの価値もない「石ころ」が彼の「大切な石」に変わり、その「大切な思い出の値段」は2万円と言うことになる。
もちろん彼がその石を第3者に売ることは不可能だが、金額には変えられない幸せを受け取ることが出来たということがわかる。
さて、これを言い換えてみると「うれしい」と言う感情の描き方を探す事。
「うれしい」という感情が生まれるとき、その人だけの価値が生まれ、思い出の形として「欲しい」という欲望に変化した。
同じモノを購入するにも「何処で」「いつ」「誰から」などの要素で価値が変わり、ほんの些細なコミュニケーションから対価が変化するのである。これは一例で、人によってその「うれしい」という感情の描き方は違うのだが、それを考えることが大切である事を理解させてくれる。
彼にとってもっと「うれしい」状況を作れば、支払える範囲でさらに高い対価となるはずである。しかしこの考えは行きすぎると危険な事も理解も出来る。
まとめると感情的な相対的価値の尺度を測るには一番大切な事はその人を知ること。その価値を享受できれば精神的な満足を得ることが出来る。
受手側から考えると、相対価値を自らで構築できるBuild To Orderなどの商品購入方法も、利便性だけではなく感情を捉える事も大切。
さらに、逆から考えると感情で捉える「共感」という表現手法を持つことで、相対価値を作り上げることが可能であり、それを構築し表現することがデザイン。言い換えればブランド作りである。
このゲームでは、「感情を満たす事はお金より大切である」と言う事を確認できる。
2007年08月11日 01:35
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不都合な真実
アル・ゴア (著), 枝廣 淳子 (翻訳) |