デザインで日本を変えよう

株式会社 野村デザイン研究所 LIFEENTERTAINMENT+STYLE 野村日記

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棚ぼた

「テレアポ道場」を初めて数ヶ月が経った。
いつから始めたのかすっかり忘れてしまったが、僕も含めメンバー6人もやっと目的意識が少し身に付いたようです。

そんなある日、僕自らが「棚からぼた餅」を発見してしまった。


テレアポ道場の朝は週二回しか無いのだがとても早い。出勤時間の1時間30分前に出勤して、掃除をする。「誰にでも出来ることを一生懸命に行う」これは簡単なようだが体の中に自然と入るまでは難しいことで、これが「道場」である所以なのです。

例えばデザインの仕事をA君とB君にお願いする。
「A君は1時間で完成度の高いデザインを2案完成」「B君は20時間でも完成のメドがたたない。」
デザインの仕事をしているとこんな「誰かは出来るけど自分は出来ない」事にチャレンジしてゆく事が日常なんです。だから、「誰にでも出来る事」(朝少し早く来る、一生懸命掃除をする)をしっかりと身につける事が大切なんです。

ここからが本題なのですが、実際に掃除をしているとスタッフが散らかし放題にして帰った職場はち殺伐としていて嫌な気分になるんですよね。そんな職場を掃除していると、自分の気持ちが荒れてくるんです。
「なんで掃除して帰らないんだよ」とか、
「画面が指紋でテカテカじゃないの」とか、
「飲み終わったコップくらい片付けろ」とか、
「椅子ぐらいキチンとしまえよな」とか、毎回「ちぇ!」の連続で心中穏やかではなかったんです。

そうです、ここで発見です。
毎回毎回掃除の度に「ちぇ!」っと思っていると、そう思いたくなくなるんです。
これです。
気づきました。
散らかれば散らかる程、「昨日は忙しかったんだな」、とか、「いい仕事ができたんじゃないかな」とか思えるようになったんです。それで、掃除も「もっと綺麗にしよう」「もっと気持ちよく仕事をしてもらえるようにしよう」と、腹が立つどころか穏やかになれるようになったんです。こんな考え方が自然と芽生え、苛立つような感情が起きなくなり、ポジティブな考え方を出来るようになってきたんですね。これが僕にとってのぼた餅なんですよね。

「テレアポ道場」は他のスタッフにも影響が出てきたようで、僕らが朝掃除をしていることを感づいた他のスタッフも夜帰る時に綺麗に掃除をするようになってきました。もちろん綺麗に整理された職場は気持ち良いのもさることながら、やはり効率的です。

掃除をする事がテレアポ道場の目的では無いのですがやはり「誰でも出来る事を一生懸命にやる」って大切だな。と思いました。
明日もがんばります。

2009年03月28日 01:20

テレアポ道場

スタイルメントはデザインプロダクションです。
設立してそろそろ13年たつところです。

ある日、今年度の新卒I君にクライアントとのデザイン勉強会で少し発表をする機会を作ってみたんです。
何事も経験ですからね。

それはあっと言う間の出来事で、社長の私からするとクライアントとスタイルメントとの未来が一瞬にして吹っ飛んで無くなってしまうのではないかという衝撃の感覚を味わう事になりました。

人に物事を伝えることで大切なのは「正しいこと」を伝えるという事だと思うんです。それに必要なのが大まかに言えば、「事実」と「感想や思い」だと思うんですよね。
例えば、ある食べ物があるという「事実」と、誰かにとっては「おいしそう」でも、ある人にとっては「こんなもの人間の食べ物じゃない」と思う「感想や思い」があるわけで、大切なのが何れも事実を元にした「正しいこと」なわけで、それが、クライアントとスタイルメントの共有する共感だったりすると、さらに素晴らしい関係性が作れるという事になるんですよね。

そうそう
仕事で最も大切なのは、「お互いの関係性を理解してそれを大切にする事」だと思うんです。


そこで「テレアポ道場」を開いたと言うわけです。
そうなんです。全く見ず知らずの人へ電話を掛け、関係性を理解し、信頼関係を築き、その後は、一生の関係作りが出来ないだろうかというのが、本当の意味です。

「テレアポ道場開設への道」
道場入門者を募る:募ってもみんな恥ずかしがって手を挙げないので、ここは半強制で、モバイルデザイン研究会からピックアップしました。ある意味可哀想、ある意味とても幸せなスタッフ達です。

バイブルを決める:テレアポ未経験な私が指導するために、本を2,3冊読んできめました、「10秒で決めるテレアポ&電話営業術~相手の心をつかみ、売上げを驚異的にアップさせる方法」を配布。良い本です。決め手は「ガチャギリされたら感謝する事」と書いあった事です。何事にも感謝することが大切。方法論よりも大切な事はいっぱいあります。

時間を決める;スタイルメントの出社は10時ですので、道場の朝は8時30分に始まり10時には終了です。始めた当初は週3回やっていましたが、いまは週2回にしています。そうそう、道場はあくまで自由参加という強制労働なんです。

道場カリキュラム:道場の朝は掃除からはじまります。一生懸命、汗がでるまで掃除をします。9時から稽古開始という段取り。

稽古内容
まずは「朝の気づき」から:掃除をしながら気づいたことを1人づつ話をしていき、もっと会社をよくするにはどうしたらいいのかを話し合います。
テレアポ報告:前日までに電話をした会社の報告をしてゆきます。
ロールプレイ:みんなの前で電話の掛ける練習をします。
スタ:「プルブル、プルプル」
相手:「はい、野村商事です。」
スタ:「スタイルメントの○○と申しますが、社長様いらっしゃいますでしょうか?」
相手:「どのようなご用件でしょうか?」
スタ:「御社のHPを拝見させて頂き、、、、、、。」
と、こんな感じですが時には前日の電話で難しいことを言われた時にはそれを再現して、皆で何が問題なのかを探って行きます。

テレアポで仕事を頂くという事はとても難しいことだと思います。相手はどんな会社で、何を強みに社会に存在をしているのか、スタイルメントはその会社に対して何を提供出来るのか?その結果は誰がどのくらい喜んでくれるのか?そんな事を少しずつ理解していき、受注に向かって邁進するのである。このテレアポ道場も目標はデザインのお仕事の受注ではあるが、もっと大切なのか相手との信頼関係をつくり、それを継続させる事なのです。
それは、相手の気持ちを理解し、共に気付き、共に考え、共に悩み、共に成長してゆこうと思う気持ちを心の底から考える事では無いかと思うんです。
さてさて、もうちょっとだけ頑張るぞ、「テレアポ道場」。

2009年02月17日 21:47

朝のチームミーティング。

何年か前、スタイルメントデザイン研究所という組織がありました。

今思えば都合の良い名前でしたね。
何を研究したのかといえば、、、、。
結果からすれば、情熱はあるが、まだスキルの無い若者を集め、素晴らしいデザインを効率良く生み出す組織は完成するか?だったわけです。
集まった彼らからすれば研究所というか虎穴だったという。
スタッフはそれぞれの虎児を得たというわけで。

今考えると、この名ばかりの研究所は凄かったな。


2004年12月完成だったと思います。実際の稼働は2005年1月から2006年3月くらいまでだたっと思います。
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(当時発売されたばかりの岡村製作所のコンテッサ。とても快適。)

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(天井高6mくらいの所に工事現場用の足場を使って本棚を組み中二階を制作しました。友人であるインテリアデザイナーの井上桂君にデザインしてもらいました。実は彼には初期の本社のデザインもしてもらいました。)

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(床には椰子の絨毯を使用、とても高価でしたが、雰囲気はなかなか良い感じでした。)

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(蛍光灯を入れなかったらスタッフにはちょっと不評でした。僕は好きなんですけどね。)


当時、僕の日課は本社出社前に研究所に寄ってスタッフと朝のミーティングでした。
どうしたらモチベーションを高め、良い仕事をして貰えるようになるんだろう?
僕自身が研究所に使える時間は、一日わずかの時間でしたので、効率よく仕事をしてもらう仕組みが必要だったのです。
結論から言えば当たり前の事をあたら当たり前に行う事でした。
僕らデザイン会社スタッフはなんとなく、遅くに来て自分の仕事を黙々とこなし、夜遅くまで仕事をするみたいな事が日常茶飯事だった。

当たり前のこととは、仕事に入る前に全スタッフで朝のミーティングをしっかりと行う事でした。いろいろと試行錯誤がありましたが、「タスクの確認」「昨日の反省」「グッド&ニュース」というメニューに落ち着きました。

「タスクの確認」
全員の一日のタスクを確認します。スケジュールで問題があればここで解決します。リーダーの手腕と全員の協力がモノを言います。
例えば、徹夜に成りそうなタスクが合ったとして、それは何故徹夜に成るのかの理由を聞いて、他のスタッフと仕事を分け合うことで徹夜回避を行ったり、リーダーがディレクターと話をしてスケジュールの調整をお願いしたり、その日のチームの状態を確認するのが、このタスクの確認です。
このタスクの確認をしっかりと行うことで研究所で仕事の効率が桁違いに良くなっていきました。
リーダーの一番大切な仕事と僕は思っています。
本人には気づかないちょっとした気遣いがリーダーに求められています。

次に「昨日の反省」
1人ずつ昨日の仕事の中で反省すべき所をあげ、その解決策を述べる。最初のうちは、「昨日失敗してしまったので、次はガンバリます。」みたいな発言が多かったのですが、これは全然反省に成っていないんです。
例えばこんなです。

担当A:「昨日は2時間でデザインを終わらそうと思って、出来たのは出来たのですが、何となくしっくり行きませんでした。次は頑張ります。」
リーダー:「それじゃあ、次はどんなふうにがばるんですか?」
担当A「、、、、、、。」
リーダー「では誰か他の人」
担当B「アイディア出しの案数が少なかったんじゃなかったのかな、、、10案は必ず出すとかにしてみたらどう?。」
リーダー「他の人は?」
担当C「2時間あれば出来ると思っていた所を4時間かけるようにするってのは?」
リーダー「担当Aさん如何ですか?」
担当A「わかりました。ありがとうございます。」

こんな具合です。
この「昨日の反省」は壁にギッシリ貼っていました。
それはダサかったけどとっても良かったと僕は思っています。
スタイリッシュなオフィスにダサイプリントの壁。インパクト有りました。
幾つも同じ反省が出てくるとそれをまとめてルール化してダサくプリントアウトして貼っていたのですが、それでもやっぱり人間だから何度でも同じ間違いをするんですよ。
面白いもんです。ある本で読んだ記憶によると人間は同じ間違いを7回するらしいです。だから仏の顔も3度までって言うのはちょっと短気な仏さんだと思うんです。
「個人の反省を全員のものと捉える」ことで効率を上げていたんです。

最後は「グッド&ニュース」
昨日の良かった事やニュースで仕事に関連有りそうな事探してを話すんです。最初は反省で終わりにすると辛いから、良かったことを話そうとしてスタートしたんですけど、結構これが出てこないんです。だから途中からニュースを付け加えたら、みんな話をするようになって、結構良い感じで朝のミーティングを終えることが出来るようになりました。
でも最近グッド&ニュースは仕事とは関係の無い話をしている事が多い気がしていますが、、、、。でも暗く終わるより笑い声で終わる方がいいので、リーダーにお任せです。

この研究所は、あっという間に業績があがり、とうとう研修所的な役割もするようになりました。
本社のスタッフを交代で2週間体験させたりして研究所の文化を本社のスタッフにも体験してもらっうようなところまで出来てきました。

ほんの10坪くらいしかなかった所で、3人でスタートした研究所でしたが、閉鎖を決めた1年後には10人を越すスタッフがすし詰めで、とても活気のある場所になりました。
ここで生まれた朝のチームミーティングいまでもしっかりと行っています。
僕がよく分かったのは当たり前の事をしっかりとやる事って簡単そうに見えてとても難しい事なんだなと。

今みたいな時代だからこそ、あの時の研究所みたいな組織が懐かしく思えてきますが、「良い仕事をしたい」と思う気持ちと「助け合う心」が有ればどんな時代だろうと怖いモノはないな。と思う今日このごろ。
でもでも、まだまだ頑張ります。

2009年02月06日 01:23

もっと前へ

スタイルメントでは研究会がいくつか存在している。

研究会といっても僕がテーマを決め、そのテーマにあっているんじゃないかなと思った人材や、新卒で気持ちは十分だがなかなか良い仕事にありつけない若きスタッフを集め。研究会という名の都合の良い集まりを形成しているのだ。

その研究会はアカデミックかと聞かれれば、アカデミックとはどの様な意味でしょうか?と返答するしかない。
その研究会は会社として労務的にはどうなって居るんですかと言われれば、口を濁すしかない。研究会の多くは定時の仕事を終わらせてからするモノであるという意識を持ってもらっている。

実はなんかとっても曖昧なモノなんです。この研究会って。
でも僕らにとって最もと言ってもいいくらい大切な、組織?じゃなくって熱みたいなもんなんですよ。
私たちの未来の為の熱なんでしょうね。なんでその研究会が必要なんですか?なんて聞かれたら「必要だから」と答えたいんです。

現在活動中の研究会は「モバイルデザイン研究会」「デザインコンサルティング研究会」「クロスメディア研究会」「商品開発研究会」
あと、頭の中には幾つもの研究会が有るんですが、まだ上手く生み出せてません。

研究会はテーマが大切である。
なんで、モバイルデザイン研究会なんですか?と言われれば。
30年前のメディアは、その時代のデザインは、そのころ日本は、、、、、
<中略>
ユビキタス社会がもたらす私たちの新しい生活の一面とは、、、、
<中略>
コンテンツがモバイルの中心だが、これからはデザインにも、、。
モバイルコンテンツは今、若い人の中でとても大切なメディアとして存在し、彼らには生活にとって無くてはならいモノとなり、、、、。
<以下略>
テーマはおおよそ、過去を知り、現在をみて、未来を探す。
きっとこうなんじゃないかな、、、?と照準をあわせるんです。

おおかたの進め方は、週一度一時間の打ち合わせ。その時に一週間で何をしたか、次の一週間で何をするかを決めるというものである。

上手く行くこともあれば全然上手く行かないこともある。
それが新しいモノを生み出す時の心理だから受け入れるしかない。10回失敗したって、11回目があるし、100回目だってある。だから上手くいくのを信じるしかない。
誰かの言葉を借りるのであれば「失敗」という「成功」得られたという事である。うまい言葉だ。

うまくいかない事を他人やモノのせいにしたら終わりだ。簡単そうでとても難しい。日々の訓練しかない。「誰かに叩かれた」、「モノを盗まれた」こんな時でも自分の中に問題が有ることを知るのである。僕もまだまだ訓練中である。
でも時々は「あいつが悪いんだ!!!!」と大声をだしてみる。
たぶんそれでスッキリするはずだ。
スッキリしたら忘れてしまおう。
きっと答えはどこかその辺に転がっているはずなのだ。

というわけで、研究会は大きくて大切な未来を作っているのである。
ちっぽけな事を気にしないで、
もっと前へいきたいと思っています。

はい、がんばります。

2009年01月25日 23:29

「考えて、行動する」為に必要な「感じる」事。

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07年度のスタイルメント新卒社員がAwakeを全部で4号作り上げてくれました。

「社内報を新卒の社員だけで一年間4冊作ってください」
私が新卒社員にお願いした事はこの一言です。

06年度の新卒社員が作り上げてくれた社内報Awakeを元に、さらに有意義で、4号発行して欲しいとお願いしました。

この課題で重要な事は「考えて行動する」こと。
もう一つはもっと大切な「感じる」こと。

ある場所にに到達する事を目標とする
こんな事を聞くと、今ならグーグルマップや乗り換え案内等に現在地と目的地を入力しルートと所要時間を確認して、目的地に合わせた持ち物や服装を準備して、「行ってきます」
みたいな回答になって、とても安心、優等生パチパチ拍手です。
しかし、物作りという「無」から「有」を生み出す為に必要な事はレールに乗ってしまったら身に付きにくいのです。

脱線しましょう。
何もない野原に投げ出された自分を想像してみてください。目的地は右ですか左ですか?そこで「感じる」事を知ることが出来ます。
そこには同期という仲間がいます。みんなで感じた事を話し合い、どうしたら良いのか考え、アイディアを出し合い、準備が始まります。
何を持って行こうかとか、何を基準にどの方向に動いたらいいのかとか、そこに信頼が生まれたり、尊敬が生まれたり、役割分担が生まれたり、摩擦なんかも生まれます。
「感じる」ことから、「考える」事が出来るようになるのです。

出発して、誰も見たことのない大きな障害物に出会いました、さてその時どうやって乗り切って行くのでしょうか?それこそ、何百通り、何千通りあります。その中でどうやってベターを探す事ができるかが鍵になります。誰かの思いが強すぎて争うような場面もあると思います。全員生きてきた環境が違いますし、信じているもが違います、それを自分たちで解決していく事が大切なのです。何度も何度も話し合いをすることで理解が生まれ、信頼が生まれ、尊敬がうまれていくのです。そんな事を経験しながら目標に達成した時には大きな喜びが得られるはずですし、もっとも大切なのは方法論を先輩から教えてもらうのではなく、方法論を生み出す事が出きる自分を発見する事なのです。

私がよく言う、物作りに一番大切な事は「どんな人とも仲良くする事」の意味が少しでもわかってもらえていれば嬉しく思います。
もう一つ言うなら、自分や仲間が何が得意で何が好きなのか分かってきます。そこに自らの新しい目標設定も生まれきます。

目的地を見失わないこと。
全体像を確認すること。
作業中は一生懸命やる。

「無」から「有」を生み出す事は簡単な事ではありません。
目的は忘れないようにして全体像を確認し、作業をし、また全体像をつかみ直す。
この作業を1人でやっているのであればまだしも、多くの人と共同作業なのでとて難しい。進めていた作業が全く無駄になることは少なくないと思います。
全体像確認したときに目的からそれていると感じたときは今までやっていた作業を捨てる事も大切です。

これらをビジネス用語でまとめ上げて最初から教えてしまうことは容易いことです。しかし、自らで感じて、考えて、行動する事に意味があるのです。

人が文化を創り、文化が人を作る。
07年度の新卒生のお陰でスタイルメントにまた新しい有形と無形の文化が出来上がりました。
私たちはこれを大切にしていかなくてはなりません。社員全員で共有すること、伝えて続けてゆくこと。

スタイルメントとクロコソフトに08年度の新卒生が入社してきてくれました。
彼らには今までは社内報という形式でお願いしていたものを、ビジネスレターという形でクライアントに「良いデザインとは何か」的な事を伝えて欲しいとお願いしました。まだ直接その話を出来ていないのが少し残念ですが、それもまた組織という中の大切な「感じる」要素だです。大いに悩み、考え、そして創り出して欲しいと願っています。

2008年05月07日 01:23

むかついた

何週間か前の金曜日に最後の07年入社新卒者向け研修を行った。

最近仕事上で「むかついた」ことはないですか?
1人ずつ発表してください。

その日の出席者は5人だったのだが、2人は思い浮かばないという。
私が新卒だった頃は一日に何度もむかついた出来事(今考えると恥ずかしいことばかりだが、、、)があったのだが、スタイルメントが良い会社なのか、それとも若いのに人間ができているのか、社長に遠慮しているのか、それとも先輩が優しいのか?自分に当てはめて考えると到底想像ができない。
それはそれでいいことかもしれないと思うのだが、それでは、今回の研修にはなりません。
誰かの「むかついた」事を題材に、なぜ「むかつく」のか?、それを「むかつかない」にするためには?を皆で意見を出し合いながら考えるつもりでしたが、時間の関係上解説をしました。

1人目の彼の回答
業者に電話をしてお願いごとがあったのだが、月曜に連絡を開始して、その日以降毎日電話連絡しても連絡が無い、やっと木曜日になって連絡が取れたのだが、「はいわかりました。見積もりを送ります。」ガチャ!っと電話を切られた。

確かに、友達に電話をしてこんな事があったらその友達とは間違いなくその日以降友達じゃなくなってますね。
では仕事ではどうなんでしょう。
まずは、仕事では「むかついた」ら負けです。私も多くの負けを経験しました。
彼はまずは業者の方にお願いがあった。この時点で考えなくてはならないのは頼み事がある以上お願いなのです、お願いである以上やって頂くという気持ちを忘れない事です。次に考えるのは向こうから「それやりたい」と思ってもらうように行動するということ。これは結構努力しないと出来ないと思いますが、普段の関係作りから作っていかなければなりません。
この場合はそんな関係作りをしている時間はないので、電話を何度もするということを出来るだけ少なくすることが大切です、最初の電話をした時点で用件と期日を記載したメールをお送りしておくと、期日前には何かのアクションをしてくれます。
その事は自分のto doリストに加えておけば忘れてしまっても大丈夫です。期日が指定されているとそれは約束の様なものですので、満足な回答では無いにしろ何かしらの回答が得られるモノです。期日になっても何も回答が無い場合はこちらから再度電話とメールで連絡をすれば良いのです。
仕事上では相手はいつも「ものすごく忙しい」ということを前提にコンタクトを取り、自分がこんな風にして欲しいと思う事をしてあげると「むかついた」は少しづつ減っていきます。


2人目の彼女の回答
クライアントに上司と伺った際、その時に出てきた担当者打ち合わせが終わった際に「今日は話が分かる人が出てきたので、話が進んだので良かった。」と言われた。

さてさて、これもむかつきますが、実はこれは会社としてのイエローフラッグです。
これは彼女に言い放ったように見えたとしても彼女を通して会社に対する不満を伝えているのです。これを自分一人で受け取ってしまうとメンタル面で激しく傷つく事になる。
さて、こんな時はどうしたら良いのだろう?
こんな時は上司に自分が感じた事を素直に話をして解決策を考えてもらう必要があります。
仕事をしていると学生時代のように普通の生活をしている時にはあり得ないような対人対応があります。人は仕事上では色々な役割を分担して、それを遂行しようとしているのです。時には言いたくない事も言わなくてはならないし、聞きたくない事も聞かなくてはならなりません。
自分自身で受け取れないような事は直ぐに報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を心がける必要がありますね。けして解決できない感情を溜めておかないこと。


3人目の彼女の回答
クライアントへプレゼンをしにいった際、見積もりの説明をした際に概算過ぎてわからないと宜も無く突き返された挙げ句怒られた。

これはショボンですね。
少し解説を加えると
クライアントからのオリエンテーションはこの日(約1ヶ月後)にある商品を発売したいのでそれのパッケージの開発をして欲しいという意向のみであった。
これを開発するには商品像を考えるところから始め、マーケティング、デザインをしていくと少なくとも最低で2ヶ月以上は必要なお仕事でしたが、実際はオリエンを受けてからプレゼンまでは3日間、仕事の重さに対して「短納期」「コンペ」という事でお断りさせて頂いた方がお互いの為だと考えるところですが、今までの長いお付き合いの関係性からお受けさせて頂くことにした。これはデザイン会社としてとても難しい判断で、お断るすることの方が良かったのかもしれません。

実際には6人のチームを組み、調査、企画、商品名決定、デザイン、プレゼン資料。印刷外注さんへの資料作成とそのやりとり、見積作成、プレゼン当日の朝にやっと完成。私もチェックをさせてもらったが、とても3日で仕上げたとは思えないくらい素晴らしい。

確かに努力が認めて貰えなかった彼女はとても可哀想だと思う。彼女の気持ちを考えるととても悲しい出来事だと言わざるおえない。ではどうしたらそんな気持ちにならなくて済むのだろうか?
オリエンテーションをを受ける際に大切な事は条件や方向性を伺うことです。しかし実はもっとも大切なのはオリエンテーションをしている人の気持ちを考えておくという事なのです。たしかに彼(クライアント)は商品を短納期で発売しなくてはならないという使命を会社から受けて言葉を発しているのです。自分の判断が商品の寿命を決め、会社の利益を担い、自分自身の幸福を求めているのです。
プレゼンを受ける側としては、出来るだけの判断材料を集めたいと思う。そのとき予算は概算か詳細が出ているかでその後の日程調整や各部署との交渉なども変わってくるのである。
先回りして心を読み、喜ばせて楽しませる事が幸福な仕事となるのです。


ニーチェは『ツァラトゥストラはこう言った』で、人の精神は三段の変化があるという、まずは重荷を運ぶラクダであり、次に、力をものにする獅子となり、そして、幼子になると言っている。

確かに。
暑くて辛い場所で重荷を背負い、耐える事を憶え、それを経ることで自由な精神を得て本当の重荷の意味を知り戦いを挑み、最後は無垢な心に昇華し自分の世界を見つける。

ガンバレ新卒。
次は2年目だ。

2008年02月18日 00:33

「SEVEN.」オープン。

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スタイルメントの新展開
今月、新たな事業をスタートしました。

「SEVEN.」
生み出すという行為は、感じるという感覚から始まり、考えを巡らせることによりある一つの回答に行き着く事。生み出すことは7番目のセンス。
この会場から社会に役立つ新しいクリエイティブが生み出されることを願い名付けました。

使っていただく方も便利で気持ちよく、ご来場いただく方も心地よく使っていただけるように配慮。とても心地よい空間と設備を用意しました。

使用可能人数は椅子のご用意の範囲で70席でゆったりとご使用いただけると思います。テーブルは40名分の用意をしています。私たちは忘年会を立食で120〜130名で行いましたがまだまだ余裕がありました。会場全体で45坪、セミナー会場で約30坪あります。

講演者が気持ちを整えたり、原稿の最終のチェックをしたり、もちろんお化粧をし直したりするためのパウダールーム。
講演をサポートする音響や映像ソース、そして照明をタイミング良く調整するために設けたPAルーム、もちろんこの場所でパソコンの操作も可能。
休憩時間などにリフレッシュして新たな気持ちになってもらう為の休憩スペースは2カ所用意。
来場者へのドリンクサービスや、立食パーティー用に軽食を入れておくための大型冷蔵庫を設置。
上映会や記者発表会などでは5.1チャンネルの音響で来場者を包み込んでください。少々大きめな音量でも防音対策はしっかりしてありますので安心です。
会場内無線LANでは来場者の方が気軽にインターネットサービスをご利用頂けます。講演者の方は有線LANもご用意してありますので、無線の機材がなくても大丈夫です。
椅子の配置を配慮すれば150インチスクリーンをフル活用することが可能。
4000ルーメン液晶プロジェクタではパワーポイントの資料などは消灯しなくても上映可能。
各所にグリーン配置することでゆらぎ効果を与えています。
まだまだ多い喫煙者の為にも気持ちのよい喫煙スペースも設備。
ケータリングのサービスは主催者で用頂いても構いませんが、恵比寿で大人気のレストランと提携してオリジナルメニューも開発いたしました。ご予算に合わせてご用意いたします。セミナー修了後直ぐに交流会などの立食パーティーへ移行もスムーズに行っていただくことができます。

今後は講演用のレジュメ作成などのお手伝いや、セミナー上映用映像制作のお手伝いなども展開していきます。

デザインの力で新しいこと、社会の為になること、人が豊かになること。
ドキドキ、わくわくスタイルメントの新しい取り組みにご期待ください。

http://www.stylement.co.jp/seven/index.html


2008年01月24日 00:44

経営方針発表会

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先週は経営方針の発表会でした。
僕が独立してもうすぐ12年。
デザイン会社を設立して10年と9ヶ月。
独立したときは自らの会社で経営方針発表会を行うことなど夢にも思いませんでした。
あのときはデザインをするのが心の底から好きなだけ。

時代なのか、自分が変わったのか、頭を巡らせたが、そんなことはどうでもいい。
とにかく、会社にとってもスタッフにとっても必要なことだけは確か。

何故、あなたはデザインの仕事をしているのですか?と誰かに聞かれれば、「人の生活を向上させようと考えること」が好きだからです。とスタッフ全員に答えてもらいたいと思っています。


「信条」
一緒に働いていくために心に誓うこと。
これを誓えない人は私たちの仲間ではありません。

「約束」
スタッフに約束すること。
私たちの出来る範囲でスタッフの努力を社会の為、個人の為になるように力を注ぎます。

「理念」
なんの為に私たちは働くのかということ。

「方針」
私たちの社会的価値とは。
デザインコンサルティングファームで出来ることとは?

「心得」
共に働く上で守らなくてはならないこと。

「ものづくり心得」
物作りをしていて忘れがちな事。先人達の素晴らしい言葉を時々思い返してみてください。必ずと言っていいほど、力を与えてくれる言葉があります。

「プロセス」
創造を伴う仕事をする私たちにとって、多くの仕事は手順化する事が不可能であるといえます。
しかし、すべての仕事において、仕事の進め方・考え方の手順「プロセス」は例外なくいつも同じように進行することができます。
まずは、それぞれのプロセスの意味や必要性を十分に理解すること。
次に、すべての仕事において、それらがしっかりと行われているかチェックしながら進行することを心がけます。
すべての仕事において、それらがしっかりとおこなわれているかチェックしながら進行することを心がけます。

「組織体系」
スタイルメント、クロコソフト、野村デザイン研究所の組織体系を理解しましょう。わずか50人の会社、されど50人の会社です。組織はすこし複雑になってきました。

「目標」
今年度の目標を全員で理解することで、達成に向かうことが出来るのです。目の前にあるものの先には必ず繋がる何かがあることを思い出してください。

「チーム目標」
様々な人が集まれば、色々な考えに発展します。チームによる目標設定は1人ではとうてい達成できないような目標をクリアすることができます。

「個人目標」
今の自らを知ること、そして未来の自分を想像すること。
これはもっとも自分に活力をあたえてくれます。

「未来」
スタッフが実現したいと思う未来を実現出来る会社へ。


自らの言葉で、直接社員全員に一生懸命、時には早口になりながら約1時間。
デザインの仕事をする上で大切なことは良い物を作ることだったり、デザイン賞を受賞してデザイン界から評価されたりすることだったりします。
でも、もっともっと大切なのは、「心をこめて、個々の思いで、人に幸福を提供する事」であり、それはとても人として当たり前の事だと思うのです。

まずは社長から。
がんばります。

2007年11月14日 00:40

なんの価値もない「石ころ」を買ってもらう。

先日の新入社員研修でゲームをした。
「なんの価値もない「石ころ」を買ってもらう方法を考える」というゲーム。
何故、こんなゲームをしたかといえば、以前ある企業で20代にして取締役まで上り詰めたセールスマンと知り合いになり「俺は石ころをいくらでも売る事が出来る」という言葉を聞いた事があったからなのです。
その言葉にはもとても真実みがあり、その言葉を時々思い出しては、なんの価値の無い石をどうやって売ることができるのか?と考えてはみるのだが、決定打に欠ける答えしか思い浮かべられなかった。
これをゲームにしてみることでもっと掘り下げたモノがみつかるかもしれないと思ったのが事の経緯。

まずは「石ころ」をテーブルの真ん中に置き、誰にいくらで売れるか?その方法を考えてみようとお題を出す。
いろいろな意見がでてきて100円や200円で売る事は出来たのだが、なかなか高価な対価を支払う意見が出てこなかった。
そのうち、スタッフの中で俺は絶対買わないと言い張る者がいたので、その彼をターゲットに売り方を考えてみることにした。

結果は、ほんの10分足らずで、なんの価値もない「石ころ」は2万円で売れた。

至ってシンプルな回答だったので、拍子抜けなのだが、その彼は広末涼子の大ファンで有ることがわかり、「広末涼子がこの石を1万円で買ってくださいとにっこりしたらどうする?」と質問をした。「2コ買います」とあっさり買っていただくことに成功。ついでにそのなんの価値のない石を大事に取っておくとの事。無事ゲームセット。(本来は自分自身が相手に売る事が大切なのだと思うのだが、この場合は想定で。)

これは彼が広末涼子の大ファンだったから出来たことなのだが、なんの価値もない「石ころ」が彼の「大切な石」に変わり、その「大切な思い出の値段」は2万円と言うことになる。
もちろん彼がその石を第3者に売ることは不可能だが、金額には変えられない幸せを受け取ることが出来たということがわかる。

さて、これを言い換えてみると「うれしい」と言う感情の描き方を探す事。
「うれしい」という感情が生まれるとき、その人だけの価値が生まれ、思い出の形として「欲しい」という欲望に変化した。
同じモノを購入するにも「何処で」「いつ」「誰から」などの要素で価値が変わり、ほんの些細なコミュニケーションから対価が変化するのである。これは一例で、人によってその「うれしい」という感情の描き方は違うのだが、それを考えることが大切である事を理解させてくれる。
彼にとってもっと「うれしい」状況を作れば、支払える範囲でさらに高い対価となるはずである。しかしこの考えは行きすぎると危険な事も理解も出来る。
まとめると感情的な相対的価値の尺度を測るには一番大切な事はその人を知ること。その価値を享受できれば精神的な満足を得ることが出来る。
受手側から考えると、相対価値を自らで構築できるBuild To Orderなどの商品購入方法も、利便性だけではなく感情を捉える事も大切。

さらに、逆から考えると感情で捉える「共感」という表現手法を持つことで、相対価値を作り上げることが可能であり、それを構築し表現することがデザイン。言い換えればブランド作りである。

このゲームでは、「感情を満たす事はお金より大切である」と言う事を確認できる。

2007年08月11日 01:35

120キロ

すこし大げさかもしれないのだが、スタイルメントに入社する8割のスタッフは数ヶ月で急成長する。
成長することはいい事だが、要するに太ってしまうのである。
いろんな理由が有るわけだが、僕の場合はストレスということにしている。

中でもS君は120キロ。
若手スタッフの中でも、かなり優秀な彼は一日に5食食べているらしい。だから優秀なわけでは無いのだがよく食べる。なんでそんなに食べるのかは分からないのだが、食べたいのだからしょうがない。

2週間くらい前、そのS君と一緒に2キロほど歩いた事があったのだが、何故かだんだんと会話が成り立たなくなり、終いには言葉を投げかけても返答が無くなってしまいました。理由を聞いてみると、息が上がって言葉にならないとの事。

さすがに、ビックリしました。
これはまずいな、、、、、、。

体が健康で有ることは何よりも大切です。
ということで

スポーツジムに法人契約をしました。

来年の健康診断では脂肪肝スタッフゼロを目指して、、、。
人は見た目が9割という本も出版されていて、非言語コミュニケーションという分野でもダイエットというか、体の管理は大切。

ファッションに気を遣っているスタッフを見るととても嬉しくなる。その為には体作りから始め、いろんなモノが着られるようになると、きっと毎日が楽しくなる。

そういえば、あるスタッフが急にダイエットを始めた。理由を聞いてみると「モテたいんです」とシンプルな回答。それはそれでいい心がけ。
体を鍛えるといろんな良いことが待っているはず。

さて、僕もがんばろ。

2007年07月19日 01:25

野村太郎

1965年 神奈川県生まれ
1989年 シャープ株式会社入社
1997年 株式会社スタイルメント設立
2005年 株式会社野村デザイン研究所設立

現在
株式会社スタイルメント 代表取締役
株式会社野村デザイン研究所 代表取締役
株式会社クロコソフト 取締役
桑沢デザイン研究所 非常勤講師
デジタルハリウッド大学 客員教授

Stylement Inc.

不都合な真実

アル・ゴア (著), 枝廣 淳子 (翻訳)